ソウルの南東32キロにある光州の陸軍特殊戦学校で特殊作戦演習を行う韓国兵士たち。

聯合ニュースは、韓国国家情報院（NIS）が8月28日、北朝鮮が発表した新型戦術弾道ミサイル発射装置に対抗するため、同国軍が防空ミサイル防衛システム（KAMD）をアップグレードしていると発表したと報じた。

韓国国会情報委員会のイ・ソングォン委員によると、韓国軍は防衛力の強化策を講じているが、詳しい情報は公表されていない。

韓国による今回の動きは、北朝鮮が8月5日に新型戦術弾道ミサイル発射装置250基を最前線の軍部隊に引き渡したと発表したことを受けてのものだ。各発射装置は4発の短距離弾道ミサイル（CRBM）を搭載できる。

北朝鮮がこれらの発射台を最前線に配備した場合、ミサイルは韓国の忠清南道と北道に命中する可能性があると国家情報院は述べた。しかし、情報機関は北朝鮮が新型発射装置用のミサイルを供給できるかどうかについては懐疑的だ。

韓国と米国は8月29日、11日間の乙支フリーダムシールド2024合同演習と5日間の特殊作戦演習も終了した。

偵察および標的攻撃能力の強化を目的としたこの特殊作戦演習は、首都ソウルの南東32キロにある光州の陸軍特殊戦学校で行われた。

このイベントには陸軍特殊戦司令部、空軍戦闘管制チーム、第2戦闘航空旅団の部隊が参加した。

また、同日、韓国の尹錫悦大統領は、来年11月に誰が大統領に選出されるかに関わらず、米国が北朝鮮を核保有国として認めるとは考えていないと述べた。

同首脳はまた、指導部が交代しても韓国、日本、米国間の安全保障協力は継続されると断言した。