この補助金は、大規模な自然災害に見舞われたアジア開発銀行の開発途上加盟国への援助を目的として設立されたアジア太平洋災害対応基金から資金が提供される。

さらに、ADBは他の開発パートナーと協力して、被災した北部諸州における支援ニーズの評価など、災害対応において政府を支援している。

この金融機関の目的は、被災地の人々が基本的な医療・社会サービスや生活と生計の再建に必要な資源にアクセスできるようにすることです。

アジア開発銀行ベトナム事務所長のシャンタヌ・チャクラボルティ氏は、台風ヤギによる被害への対応におけるベトナム政府と国民の多大な努力を高く評価すると述べた。

「この無償資金協力は、政府による緊急人道支援に向けた幅広い取り組みに貢献するでしょう。ADBはまた、被災した各州における災害後の復興活動において政府を支援することに尽力しており、ますます複雑化する状況下において、より効果的な復興と自然災害へのレジリエンス強化を目指しています」とシャンタヌ・チャクラボルティ氏は述べた。

台風ヤギは、ここ数十年でベトナムを襲った最強の嵐とみなされている。堤防管理・自然災害予防局によると、9月24日時点で死者・行方不明者は337人、負傷者は1,935人となっている。

嵐による壊滅的な被害とそれに続く洪水や土砂崩れにより、26の省と都市で深刻な被害が発生し、約3,700万人が影響を受けた。北部における初期の経済的損害は26億ドルと推定された。