韓国は発射されたミサイルの数を明らかにしなかったが、監視と警戒を強化しており、米国と協力して最新の発射を分析していると述べた。

北朝鮮は1月24日、「プルファサル3-31」と呼ばれる新たな戦略巡航ミサイルの試験を行ったと発表していた。このミサイルは現在開発中であり、今回の試験も同国の兵器システム更新の一環である。

北朝鮮の朝鮮中央通信は、 １月２４日のミサイル実験は地域情勢とは「何ら関係がなく」、近隣諸国の安全保障に影響を与えないと強調した。一方、韓国の辛元植国防相は北朝鮮の発射を「重大な脅威」だと非難した。

北朝鮮は1月14日にも固体燃料中距離極超音速ミサイルの発射実験を行った。今回の発射は、新型多段式高推力固体燃料エンジンと中距離極超音速機動弾頭の信頼性をテストするのが目的だった。

北朝鮮の巡航ミサイルは、国連安全保障理事会の決議で北朝鮮による巡航ミサイルの使用が明確に禁止されていないため、弾道ミサイルほど注目されないことが多い。

しかし、アナリストらは中距離対地巡航ミサイルは弾道ミサイルと同じくらい脅威であると指摘している。通常弾頭や核弾頭を搭載できる巡航ミサイルや短距離弾道ミサイルは、どのような種類の弾頭を搭載しているか不明なため、紛争の際に特に不安定化を招くと考えられている。

このミサイル発射は、米国、韓国、日本による合同軍事演習への報復として、平壌が水中核兵器システムの実験を実施したと発表した数日後に行われた。

緊張が高まる中、ワシントンとソウルの当局者は、北朝鮮が軍事行動を取る意向を示す兆候は見られなかったと述べた。

それでも当局者やアナリストらは、北朝鮮が弾道ミサイル開発を進めるにつれ、挑発行為を継続、あるいはさらに強める可能性が高いと指摘している。

フォン・アイン氏（出典：ロイター、AFP）