この協定は、ロイド・オースティン米国防長官のインド訪問中に両者によって署名された。最も注目すべき内容は、双方が新たな軍事・防衛技術の研究開発や、近代的な兵器・装備システムの製造で協力するという点だ。

インドは現在、世界最大の武器輸入国である。したがって、新技術と兵器製造における米国とインドの協力は、短期的にも長期的にも双方にとって有益である。この協定の実施による具体的な成果は、インドが武器や軍事装備の輸入に関して外部パートナーへの依存を減らすのに役立つだろうし、米国がインドの軍事・防衛市場に足場を築き、インドにおいてこの分野でロシアと競争するのに役立つだろう。

インドと米国の軍事・防衛協力におけるこの新たな一歩は、6月22日に予定されているインドのナレンドラ・モディ首相の米国訪問に好ましい政治的雰囲気を作り出す。モディ首相の訪問は、二国間関係の新たな質の表れでもある。

両国は、当面の共通実際的利益と長期の共通戦略的利益によって結びついています。両国は日本、オーストラリアとともにインド太平洋地域のクアッドのメンバーである。クアッドの枠組み内だけでなく、中国に対処するという目標においても、米国とインドは非常に特別なペアを形成できる。パートナー同士の絆が深まり、お互いが大切になります。