プーチン大統領は、ロシアが核兵器を使用する可能性のある状況を明らかにした。

プーチン大統領は安全保障理事会の会合で、ロシアの核抑止力の使用を認める基準のリストを同国の核ドクトリンの最新化で拡大すべきだと強調した。

「核保有国の支援を受けた非核保有国によるロシアへの侵略行為は、両国による共同攻撃とみなされる」とプーチン大統領は宣言した。

プーチン大統領は、他国によるロシアもしくはその最も近い同盟国ベラルーシを狙ったミサイル攻撃や大規模な空爆についての「信頼できる情報」を受け取った場合、モスクワは核による対応を「検討する」とも述べた。

同氏は、敵の潜在的な攻撃に使用される兵器には、弾道ミサイルや巡航ミサイルから戦略航空機やドローンまであらゆるものが含まれる可能性があると述べた。

プーチン大統領は「ロシアとベラルーシへの侵略があった場合、我々は核兵器を使用する権利を留保する」と強調し、この原則はミンスク首脳と調整済みだと付け加えた。また、敵が「通常兵器の使用を通じて、どちらかの国の主権に深刻な脅威」を及ぼす場合、核兵器が使用される可能性があると説明した。

プーチン大統領は、ロシアの核政策の変更がいつ発効するかについては明言しなかった。

RTによると、ここ数カ月、セルゲイ・リャブコフ外務次官やクレムリン報道官のドミトリー・ペスコフ氏を含むロシア高官らは、同国の核政策の変更の可能性について議論してきた。

2020年にプーチン大統領が発布した法令で概説された現在の核ドクトリンでは、敵が核攻撃またはロシアの存在を脅かす通常攻撃を開始した場合、ロシアは核兵器を使用する可能性があるとされている。