ロシア、バラク・オバマ前米大統領を入国禁止に

ロシア外務省は5月19日、ジョー・バイデン米大統領政権による制裁措置への対応として、米国人500人のロシア入国を禁止したと発表した。

TASS通信によると、制裁対象者にはバラク・オバマ前大統領などの要人だけでなく、現職および元職の高官、ウクライナに武器を供給している防衛企業のトップも含まれている。

国会議員、専門家、政策研究機関の職員などもロシアの制裁対象リストに含まれている。

具体的には、オバマ大統領に加え、ロシアはジョン・テフト元大使とジョン・ハンツマン元大使、フランク・ケンドール空軍長官とジーナ・ジョーンズ元副長官、カルロス・デル・トロ海軍長官、デビッド・スチュワート陸軍大将、オリビア・ダルトンホワイトハウス副報道官の入国を禁止した。さらに、ジミー・キンメル、セス・マイヤーズといったテレビ司会者やコメディアン、政策アドバイザーのレイチェル・バウマン、連邦準備制度理事会（FRB）副議長のマイケル・バー、CNNニュースキャスターのエリン・バーネットも入国を禁止された。

ロシアの制裁リストに載っているアメリカ人は合計1,844人だ。

ロイター通信によると、米国は5月19日にも、モスクワによるウクライナでの軍事作戦の継続を阻止するため、ロシアに関連する300人以上の個人および団体に対する制裁を発表した。

制裁対象には、実業家、ロシアによる原材料や技術製品の購入を支援したとされる企業、ロシアの輸入業者、教育研究機関、モスクワやワグナー傭兵会社と関係のある航空機や船舶数十隻などが含まれている。

一方、ロシアは、スパイ容疑でロシアで拘束されているウォール・ストリート・ジャーナル紙記者エヴァン・ガーシュコビッチ氏への領事館による面会を求める米国の要請も拒否した。これは、米国が4月にセルゲイ・ラブロフ外相に同行し、ニューヨーク（米国）の国連本部で活動するロシア報道代表団へのビザ発給を拒否したことに対する報復措置である。