イスラエルはハマスの指導者ヤヒヤ・シンワルが死亡したと発表した。 （出典：EP）

10月17日、 AFP通信はイスラエルのイスラエル・カッツ外相がメディアに送った声明文を引用して上記の情報を伝え、一方同国のヨアブ・ギャラント国防相はハマス戦闘員に対し人質の解放と投降を求めた。

イスラエル軍はまた、シンワル氏の遺体がイスラエルに返還され、DNA鑑定と歯科記録の照合により身元が確認されたと発表した。

その後の演説で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「ハマスはもはやガザを支配することはない。これはポスト・ハマスの時代の始まりだ」と宣言した。

シンワル氏は、ハマスの指導者イスマイル・ハニヤ氏が昨年7月に暗殺された後、ハマスの指導者に任命されたばかりだ。

上記の情報を受け、ジョー・バイデン米大統領は同日、ヤヒヤ・シンワル氏の殺害は「イスラエル、アメリカ、そして世界にとって良い日だ」と宣言し、シンワル氏が計画した攻撃で数十人のアメリカ人が殺害されたり人質に取られたりしたことを想起した。

バイデン氏はこの日を、2011年にアルカイダのテロネットワーク指導者オサマ・ビンラディンを殺害した日と比較し、シンワル氏の死はガザでの戦争を終わらせ、イスラエルとパレスチナ双方により良い未来をもたらす機会であると強調した。

また、10月17日には、ハマスが運営するガザのメディアが、同日にガザ地区北部のジャバリア市にある避難所に改造された学校に対するイスラエルの空爆で少なくとも28人のパレスチナ人が死亡、160人が負傷したと報じた。

パレスチナ通信社WAFAは、爆撃後、避難民が校庭に設置したテントで火災が発生したと報じた。救急隊が現場に到着できず、負傷者数名が北ガザの病院に搬送された。

イスラエル軍の情報によると、同軍空軍はガザ北部のハマスとパレスチナ・イスラム聖戦（PIJ）の戦闘員の集会に対し「精密攻撃」を実施した。この場所は以前はアブ・ハッサン学校でした。

同時に、イスラエル軍は空爆目標にいたパレスチナ人戦闘員12人のリストも公表した。パレスチナの統計によれば、昨年10月以降のイスラエルの攻撃によりガザ地区で4万2438人が死亡した。