ロイター通信は、ミシェル・バルニエ首相が議会で内閣不信任決議が可決された翌日の本日12月5日に正式に辞表を提出したと報じた。

しかし、フランスのエマニュエル・マクロン大統領の要請により、彼と閣僚らは新政権が選出されるまで暫定政府の役割を引き継いだ。

マクロン大統領は同日、新首相を早期に選出するため、同盟国やベテラン政治家らと緊急会合を開いた。

ル・パリジャン紙および他のフランスの新聞は、民主運動党のフランソワ・バイルー党首がフランス大統領と昼食を共にすると報じた。バイルー氏はベテラン政治家であり、マクロン氏の親しい同盟者でもある。

退任するセバスチャン・ルコルニュ国防大臣も首相候補の一人として挙げられている。しかし、彼と大統領の会談についてはまだ情報はない。

ロイター通信は、マクロン大統領ができるだけ早く、できれば今週末（12月7日）のノートルダム大聖堂の5年間の修復工事を経て再開される式典の前に、後任の政権を選ぶ計画だと、3人の情報筋の話として伝えた。

マクロン大統領の同盟者らも同大統領に迅速な行動を促した。 6月の解散総選挙後、マクロン大統領がバルニエ氏を首相に任命するまでに約3カ月を要した。

12月4日、フランス国民議会は左派が提出した不信任決議案を採決した。 AFP通信によると、その理由は、バルニエ政権が来年の緊縮財政の方向で提案した予算案をめぐる対立だという。

極右からの大きな支持を得て、国会議員577人のうち331人が政府に不信任票を投じ、首相と内閣全体の解任につながった。

バルニエ氏は、6月の早期議会選挙でどの政党も過半数を獲得できず、極右が政権存続を左右するだけの票数を獲得した後、9月にようやく首相に就任した。