ロシアは、北ヨーロッパの新規加盟国の領土をNATOが軍事的に利用することで生じるリスクについて繰り返し警告してきた。 （出典：NOVA）

ロシア外務省は4月5日、スウェーデンがゴトランド島に北大西洋条約機構（NATO）基地を設置する計画を批判し、これは挑発的な行為であり、以前は平和だったバルト海を政治の舞台に変えてしまうものだと述べた。

同国務省の声明は、特にスウェーデンがゴトランド島における立場を強化しようとしていることを踏まえ、「ロシアはNATOが北欧の新規加盟国の領土を軍事的に利用することで生じるリスクについて繰り返し警告してきた」と述べた。

ロシア外務省の代表者によれば、この島はいわゆる「ロシアからの脅威」に対する防衛において戦略的に重要な場所だという。

ストックホルムは2015年にゴットランド島での軍事プレゼンスを回復した。スウェーデンはNATOに正式に加盟する前に、同島で武力攻撃の撃退を模擬した演習を実施した。

同省は、これらの行動は地域の緊張を高める一因となり、経済活動と海上輸送の安全に対する新たな脅威を生み出していると述べた。

この展開を受けてモスクワは、北部の脅威を防ぐ手段としてレニングラード軍管区を再設立すると警告した。

同省によれば、ロシアの安全保障を確保するための今後の決定は、状況の展開次第となるだろう。

ストックホルムもNATOもモスクワの反応についてコメントしていない。