シナワット家、新たな首相誕生の可能性に直面

タイ暫定政権の最大政党であるタイ貢献党は、新首相を決める重要な議会投票の前日に、連立政権の強化を目指し、解任されたスレタ・タヴィシン前首相の後任を選ぶため本日会合を開く予定である。

同党は、チャイカセム・ニティシリ元法務大臣（76歳）と、タクシン・シナワット元首相の娘で党首のパエトンターン・シナワット氏（38歳）を含む、資格を有する2人の候補者のうち1人を選出する必要がある。

バンコクポスト紙は、タイ貢献党の情報筋の話として、チャイカセム氏の健康状態は良好ではないようだが、パトンターン氏の将来は家族の決断にかかっており、彼女は強い政治的圧力に直面すると予想されると報じた。

別の情報筋によると、パトンターン氏が立候補を辞退したため、チャイカセム氏が指名されるという。

スレッタ氏は、裁判所によって解任されたこの党の首相としては4人目となる。

タイ貢献党は優位を守るために素早く行動し、メディアは8月14日遅くに連立政権のパートナーらが党の創設者であり影響力のある人物であるタクシン氏の邸宅を訪問する様子を生中継した。

「彼らは決断力を求めている。時間がかかればかかるほど、議論や権力闘争が増えるので、早ければ早いほど良い」とチュラロンコーン大学の政治学者ティティナン・ポンスディラック氏は述べた。

「早期投票ができれば、投票はより管理しやすくなる。下院の結果をコントロールできる」と専門家は述べた。

衆議院は8月16日に召集される予定だが、昨年は衆議院が選挙後首相選出に2カ月待ったのに比べると早い動きだ。

下院で314議席を占める11党連立政権は、連立が維持されれば8月16日の首相選出に支障なく進むと予想されている。首相に就任するには、候補者は現職議員493名の半数以上の承認を得る必要がある。