インドによるバスマティ米以外の白米の輸出禁止は、世界の米市場と世界中の何百万人もの人々に影響を与える可能性があり、最も影響を受けるのはアジアとアフリカの消費者だ。
インドは7月20日、米の価格安定と厳しい気候による国内の食糧不足を防ぐため、主に輸出用に生産されているバスマティ米を除く全ての種類の米の輸出を禁止した。
英国の銀行バークレイズは最近発表した分析レポートの中で、マレーシアはインド米への依存度が高いため、最も脆弱な国であるようだと述べた。マレーシアは主に外国から米を輸入しており、そのうちインド産米が比較的大きな割合を占めています。さらに、シンガポールの米輸入量の約30%をインド産が占めているため、シンガポールも影響を受ける可能性がある。バークレイズのアナリストらによると、シンガポールはインドに対し米の輸出禁止措置の適用除外を求めている。
2023年7月27日、インド・アッサム州ナガオンの田んぼで農民が稲を植えている。写真:VNA |
エルニーニョ現象による豪雨と干ばつがインドや他のアジアの主要米生産国の生産に影響を与えているため、米の価格は現在、ここ10年で最高値で推移している。バークレイズのアナリストらは、フィリピンの消費者物価指数(CPI)構成比で米が最大の割合を占めているため、世界的な米価格高騰による打撃を最も受けるのはフィリピンだろうと述べた。
しかし、インドの米輸出禁止の影響を受ける地域はアジアだけではない。市場調査会社フィッチ・ソリューションズ傘下のBMIリサーチによると、脆弱な市場にはサハラ以南のアフリカや中東・北アフリカ(MENA)地域、特にジブチ、リベリア、カタール、ガンビア、クウェートも含まれる。
インドが普通米の輸出を禁止したことで、日常の食生活に米を使うことに慣れている消費者の間で不安が生じている。世界中の多くの国では、主に南アジアの人々が備蓄のために米を買い求めるため、店舗が商品価格を調整し、米の供給を制限せざるを得ない状況が記録されている。
統計によれば、インドでは昨年7月に普通米の価格が10%近く上昇した。昨年9月、インドでは普通の米1トンの価格が約330ドルだったが、現在は450ドルに達している。インドは世界最大の米生産国であり、世界の米輸出の40%以上を占めています。 |
VNA
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