宇宙の真の年齢をめぐる論争

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による宇宙の初期観測は、ビッグバン後の膨張の概念に基づき、宇宙の年齢を約138億年と推定する現在の一般的な宇宙論モデルでは説明できない。

8月29日のThe Conversationの記事で、オタワ大学（カナダ）の講師で宇宙学者のラジェンドラ・グプタ氏が率いるチームは、ジェームズ・ウェッブ望遠鏡による宇宙最古の銀河の新たな観測に基づき、宇宙の年齢はおそらく267億年であると示す新しいモデルを提唱した。

初期の銀河の画像を見ると、その一部はビッグバンから5億～8億年後の宇宙の夜明けにまで遡るものだが、その形状は長い時間をかけて進化してきた銀河と似ている。

一方、より小さな銀河は、大きく見える銀河よりも質量が大きい。

王立天文学会月報に掲載された論文の中で、グプタ教授は「ハイブリッド」モデルを使用しました。これは、ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡の観測を説明する新しいモデルを作成するために、いくつかの異なるモデルを混合することを意味します。

したがって、彼は、宇宙はこれまで考えられていたよりも古く、銀河がジェイムズ・ウェッブ望遠鏡によって記録された印象的なレベルまで発達するのに、より多くの時間があったはずだと信じている。

オタワ大学の講師はまた、ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡による新たな観測結果が、ジェイムズ・ウェッブの観測結果を説明する合意に達するために、専門家らに新たな物理学の方向で考えるよう促していると述べた。