新しい髄膜炎ワクチンを使用する世界初の国

世界保健機関（WHO）によると、ナイジェリアは髄膜炎に対する画期的な新ワクチン「Men5CV」を導入した世界初の国となった。

WHOのプレスリリースでは、テドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長が、この新しいワクチンは、死の敵とみなされるこの致死的な病気の進行を変える可能性があると述べたと報じられている。このワクチンは、新たな流行を防ぎ、命を救うことができる可能性がある。ゲブレイェスス事務局長によると、ナイジェリアにおけるMen5CVワクチンの導入は、2030年までに髄膜炎を根絶するという目標達成に近づくのに役立つだろうという。

WHOによると、Men5CVワクチンは、1回の接種で髄膜炎菌の主要5株（A、C、W、Y、X）に対して強力な防御効果を発揮します。Men5CVは、アフリカ諸国のほとんどで使用されているA株のみに有効な現在のワクチンよりも、より広範な防御効果を発揮します。2023年には、アフリカにおける髄膜炎の症例報告数は50%増加しており、この疾患は世界中で発生するリスクがあり、特に「アフリカ髄膜炎ベルト」として知られるサハラ以南のアフリカで顕著です。

アフリカで髄膜炎の発生率が高い26カ国の一つであるナイジェリアは、GAVIワクチンアライアンスの支援を受け、3月25日から28日まで全国規模のMen5CVワクチン接種プログラムを実施しました。このプログラムは、1歳から29歳までの100万人以上を対象としています。このプログラムは、2023年10月1日から2024年3月11日までの間にナイジェリアで髄膜炎が発生し、153人が死亡したことを受けて開始されました。

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