フィリピン上院は12月16日、日本との相互アクセス協定（RAA）を承認し、両国が互いの領土に軍隊を配備することを認めた。

ロイター通信によると、RAAは日本がアジアで締結した初の協定であり、戦闘訓練や災害対応のための部隊や装備の展開を促進し、マニラと東京の軍事協力を強化することになる。

11月16日の会議に出席した上院議員19人全員が協定の批准に投票し、遠藤和也日本大使もマニラの立法府に出席した。

この協定は両国の国防相と外相によって7月に署名されたが、発効にはまだ両国の議会の承認が必要だ。

フィリピンは米国およびオーストラリアと訪問軍協定（VFA）を結んでいる。一方、日本はオーストラリアや英国とも同様のRAA協定を結んでおり、フランスとも交渉中である。

米国の最も近いアジアの同盟国であるフィリピンと日本は、東シナ海と南シナ海で中国がますます主張を強めているとみており、両国とも中国に対して強硬な姿勢を取っている。

また別の動きとして、GMAニュースは12月16日、フィリピン空軍と米太平洋空軍が最近フィリピン海で二国間訓練を実施したと報じた。

米太平洋空軍は12月14日、「A-29スーパートゥカーノス、ミズーリ空軍のC-130H2ハーキュリーズ、A-10サンダーボルトII戦闘機飛行隊25が二国間訓練のためフィリピン海上空で編隊飛行した」と発表した。