女性ディレクターが「大会責任者と寝ろ」と要求され辞任

ブラッドベリー氏はリンクトインへの衝撃的な投稿で、クラブの危機の最中にサルフォード・レッドデビルズを去ることを決意した理由を明らかにし、リーグのオーナーらによる不適切で女性蔑視的な発言は受け入れられないと述べた。

「『決着をつける』ためにRFLの誰かと寝るよう勧めるオーナーの女性蔑視的で不適切なコメントは受け入れられない」とブラッドベリーさんは書いた。

彼女はさらにこう付け加えた。「当時、私はクラブの成功を願っていたので、沈黙を守っていました。しかし、この件に反対しなかった自分に失望しました。だからこそ、ラグビーの発展と、 スポーツ界で働くすべての女性のために、この声は聞き届けられるべきだと、今、声を上げているのです。」

昨年10月にサルフォード・ラグビークラブに入団したブラッドベリー選手は、7月分の給料が支払われていなかったことも明らかにした。

デイリー・メール（英国）によると、サルフォード・レッドデビルズは、ブラッドベリーの申し立てについて徹底的な内部調査を実施し、あらゆる不適切な言語や行動を断固として非難することを確認する声明を発表した。

「この種のいかなる批判や提案も明らかに不快であり、受け入れられない」とRFLの広報担当者は述べた。

この事件は、シーズンの初めに実業家ダリオ・ベルタ率いる企業連合に買収されたサルフォード・レッドデビルズの深刻な財政危機の最中に起きた。

しかし、クラブの問題はピッチ内外で続き、給与支払いの遅れにより選手が相次いで退団し、50万ポンドの未払い税金によりクラブの解散が迫っていた。

サルフォード・レッドデビルズは現在スーパーリーグで21試合中わずか2勝しか挙げられず最下位となっている。

グレーター・マンチェスター市長のアンディ・バーナム氏は状況を非常に注意深く監視していると述べ、一方でRFLの最高経営責任者トニー・サットン氏は先週、サルフォードの財政難がスポーツ界に損害と壊滅的な打撃を与える可能性があると認めた。

困難にもかかわらず、サルフォードは月曜日に声明を発表し、クラブは閉鎖しないと強調した。