この研究は、英国バイオバンク・プロジェクトに登録された成人9万903人のデータを調査した。このプロジェクトは英国の50万人の医療記録や生活習慣の記録を保管するデータベースで、そのうち1万9816人が睡眠不足だった。

8月29日のガーディアン紙によると、研究チームは14年間にわたり健康状態を観察した結果、週末に多く眠る人は週末に少なく眠る人に比べて心臓血管疾患のリスクが19％低いことを発見した。

この研究では、日常的な睡眠不足に悩む少数の人々も調査し、週末に最も多くの睡眠を補った人々は、最も睡眠時間が短い人々よりも心臓血管疾患のリスクが20％低いことが判明した。

「十分な睡眠による補償は、心血管疾患のリスク低下と関連している。この関連性は、平日に十分な睡眠を取れない習慣のある人ではさらに顕著だ」と、中国国立心血管疾患センターの研究著者である宋延軍教授は述べた。

したがって、研究結果によると、現代社会で睡眠不足や不眠症に悩む人々のかなりの割合において、週末に最も多くの睡眠を補える人々は、睡眠不足の人々よりも心臓血管疾患の発生率が低いことが示されています。

「仕事や家族の事情で十分な睡眠が取れない人は多い。週末に寝坊しても一晩しっかり休むことの代わりにはならないが、この大規模研究は睡眠不足を補うことで心血管疾患のリスクを軽減できることを示している」と、この研究には関わっていない英国心臓財団のジェームズ・ライパー教授は述べた。

ライパー氏によると、睡眠不足は人の健康全般に影響を及ぼす可能性があり、上記の研究は毎晩少なくとも7時間は眠るように努めることの重要性を思い出させてくれるものである。