ロシアがカホフカダム決壊による死傷者を発表、中国がウクライナから5,000人の国民を避難させるなど、ウクライナ情勢の最新動向が続いている。
モスクワは、カホフカダムが決壊し、現在ロシアが支配するウクライナの地域で洪水が発生し、死傷者が出たと発表した。 |
6月21日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は国営テレビで放送された演説で、ウクライナの反撃は「小康状態」にあると述べた。同時に、モスクワの指導者は、キエフは南部での攻勢中に大きな損失を被ったと述べた。
プーチン氏によれば、ウクライナは依然として攻撃能力は十分にあるものの、反撃のチャンスは「ない」と理解しているという。
* 同日、ロシアのアレクサンダー・クレンコフ非常事態相は、現在ロシアが実効支配しているウクライナのカホフカダムの決壊により41人が死亡、121人が入院したと発表した。しかし当局者は、8,000人以上が洪水地域から避難したことも明らかにした。
* 一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は同日、 BBC (英国)のインタビューで、反撃は「予想よりも遅い」ペースで進んでいると述べた。 「これはハリウッド映画だから、すぐに成果が出ると期待する人もいる。しかし、それは違う」と彼は強調した。
ロシアはこれに先立ち、6月20日に首都キエフやウクライナの他の地域にある一連の軍事目標への攻撃を発表していた。同国国防省は、同国軍が過去24時間以内にウクライナ全土の弾薬庫8か所を攻撃して破壊し、3つの地域でウクライナ軍の攻撃を撃退したと発表した。
* 北大西洋条約機構(NATO)加盟問題について、大西洋評議会の諮問専門家が主催したオンラインセミナーで、ウクライナ大統領府長官のアンドリー・イェルマーク氏は、「ウクライナがNATO加盟の期限を明示した上で招待されることを期待する。これは一つのシグナルとなるだろう」と述べた。同氏によれば、7月11〜12日にリトアニアで開催される会議で同盟が「強い」決断を下すことができなかったことで、ウクライナ国民の士気は低下するだろうが、キエフの兵士らはこれまで勇気を示してきたという。
イェルマーク氏はまた、米国とウクライナは、ウクライナがNATOの共通安全保障保証を得るまで同国の安全保障を強化することを目指し、NATO首脳がビリニュスで採択する措置について積極的に協議していると述べた。
* 復興努力について、ウクライナのデニス・シュミハリ首相は、同国が約70億ドルの援助を受けることが見込まれると述べた。これは、第2次世界大戦後のマーシャル・プラン以来、国家復興のための最大の財源となる。 「主な目標は、迅速な復興に必要な資金を調達するための資源を動員することだ」と彼はテレグラムに書いた。同日、ウクライナの首相は、同国は紛争からの復興を支援するために今後12カ月でさらに60億ドル強が必要だと述べた。
* 関連ニュースとして、中国外務省領事局長の呉弼氏は6月21日、「昨年、ウクライナから5,000人以上の中国国民を避難させた。しかし、様々な理由から、一部の国民は避難しなかった。我々が保有するデータによると、現在も数百人の中国国民がウクライナにいる。この数はそれほど多くない」と述べた。
* 林芳正外務大臣は、英国ロンドンで開かれたウクライナ復興会議で、今年末から2024年初頭にかけてウクライナへの企業投資を奨励するための会議を開催すると述べた。また、民間企業は「ウクライナの復興と再建を力強く支援できる」と述べた。
さらに林外務大臣は、日本は主に地雷除去事業、電力や農業などの基礎インフラの建設、民主主義の促進を通じてキエフを支援する予定だと述べた。同氏によれば、上記のプロジェクトは日本がこれまでウクライナに提供してきた76億ドル以上の援助を上回ることになる。
[広告2]
ソース
コメント (0)