フランスのエマニュエル・マクロン大統領が欧州はロシアとの将来の関係を再考する必要があると発言した後、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は「国際関係のシステムは急速に変化しており、新たな欧州の安全保障体制はまだ構築されていない」と述べた。

「欧州の安全保障体制は急速に変化しており、再構築する必要があることは明らかだ。国際関係のシステム全体が変化している」と彼はメディアに語った。

ペスコフ報道官は、これは今後欧州全体からの多大な努力を必要とするものであり、ロシアの正当な安全保障上の利益を確保する上でクレムリンにとって特別な懸念事項であると指摘した。

これに先立ち、マクロン大統領はパリのパレ・デ・コングレで開かれた国際平和会議で、現在の世界秩序は第二次世界大戦終結という遠い昔に形成されたため不完全かつ不公平であると述べた。

この世界秩序は、気候変動や技術革命など、後になって出現し特に懸念されるようになった問題に基づくものではない、と彼は主張した。したがって、欧州諸国と世界は「新たな世界秩序の構築」に注力すべきである。