ロシアは、ウクライナがクリミアの橋を攻撃するためにイギリスのミサイルを使用したと非難している。

「ウクライナは、チョンガル村付近にあるヘルソン州とクリミア半島の行政境界に架かる民間の建造物や橋梁に対し、残虐な攻撃を実施した」と、ロシアが任命したヘルソン州のウラジミール・サルド知事代行は6月22日に発表した。

サルド氏は、ウクライナがストームシャドウミサイルを使用してクリミア半島の複数の橋を攻撃し、橋脚に損傷を与えたものの、死傷者は出なかったという予備報告があったと述べた。サルド氏は、橋はすぐに修復され、近い将来に交通が再開される可能性があると述べた。

「ウクライナのテロリストはヘルソン住民を威嚇し、パニックを起こそうとしているが、それは不可能だ」とサルド氏は述べた。「我々はあらゆる敵の行動に対応する。ヘルソンとクリミア間の交通は継続され、車両は予備ルートを通ることになる。」

ロシアが任命したクリミア共和国の指導者セルゲイ・アクショーノフ氏は、チョンガル村付近の橋を攻撃するために使用されたウクライナの兵器の種類と橋の構造物の状態を専門家らが評価中であると述べた。

これに先立ち、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は6月20日、ウクライナがストームシャドウミサイルとHIMARSロケットによるクリミア半島への攻撃を計画していると述べた。ショイグ氏は、ウクライナが上記の計画を実行した場合、ロシアは報復として敵の意思決定司令部への攻撃を開始すると警告した。

ロシアは2014年の住民投票の結果、クリミア半島を併合した。ウクライナ、米国、そして西側諸国は、この動きを違法と非難した。ウクライナは繰り返し、クリミアを武力で奪還すると表明している。

ウクライナがロシア支配地域を奪還すべく大規模な反撃を開始する中、クリミア半島では最近、ドローン、無人艇、ミサイルによる攻撃が相次いでいる。ロシアは繰り返しウクライナによるクリミア半島への攻撃を非難しているが、キエフは繰り返しその責任を否定している。

5月11日、英国はウクライナにストームシャドウ/SCALP EG巡航ミサイルを供与すると発表した。このミサイルの射程は、型式によって250～560km、最高速度は1,000kmである。

グエン・ティエン（ RIAノーボスチによる）