韓国の尹錫烈大統領が10月9日、シンガポールの東南アジア研究所主催の講演会で演説した。

聯合ニュースは、シンガポールで東南アジア研究所が主催した講演で、尹錫悦（ユン・ソクヨル）韓国大統領が中国との「ルールに基づく」協力を推進し、「迅速かつ誠実な」対話を通じて誤解を解消することを目指していると明言したと報じた。

1950年から1953年の朝鮮戦争中、中国は平壌を支援していたものの、尹大統領は「過去にとらわれるのではなく、未来を見据えなければならない。中国は安全保障、経済、投資など、あらゆる分野で韓国にとって非常に重要な国だ」と明言した。

同氏は「ソウルは、ルールに基づいた合理的な世界秩序を促進するために、建設的な関与を通じて北京との関係構築に努めている」と述べた。

しかし、韓国の指導者は、「米国は我々の自由を守る上で多大な支援を提供してくれた唯一の同盟国である…韓国の外交と外交政策の基盤は韓米同盟にある」と指摘した。

北朝鮮問題については、尹錫烈大統領は、8月に初めて発表された統一教義に対する国際的な支持を獲得するため、自由民主主義に基づく南北統一のビジョンを提示した。

「統一され、自由で開かれた朝鮮半島が実現すれば、自由の価値を大きく拡大する歴史的成果となるだろう」と強調した。

同指導者によれば、統一され核のない朝鮮半島は、より強力な国際不拡散体制につながり、世界の平和と信頼の取り組みを促進し、インド太平洋における違法貿易の需要を減らすことで海上活動の安全性を向上させるだろう。

韓国政府はこの約束の一環として、インド太平洋諸国の民主主義を促進する開発協力プロジェクトに3年間で1億ドルを提供する計画だ。