LGは液晶画面を放棄し、OLEDに注力

LGの戦略は、LCDスクリーンを製造する多くの中国企業の出現により、LCDテレビ市場での競争がますます複雑化する中で打ち出されたものであり、このことは、この技術を脇に置き、OLEDなどの他の技術に注力せざるを得なかったサムスンなどにも、最終的には影響を与えることになるだろう。

これを実現するために、LGは製造工場の分社化に着手し、アジア市場における主要競合企業の一つであるTCLを含む、より大きな市場シェアを持つ他社への売却を進めている。これは、液晶ディスプレイの売上減少を受けて2021年にディスプレイ工場をTCLに10億8000万ドルで売却したサムスンと似た動きとなるだろう。

サムスンは2022年にこれらのディスプレイの生産を中止しており、LGも利益が見込めないため、同様の撤退を検討しています。このような状況では中国企業と競争できないため、LGはより高度な技術への移行を目指しています。

ますます多くの企業がLCD市場シェアの獲得を目指し始めている中、最新技術に注力することはLGとサムスンにとってプラスとなるでしょう。両韓国企業は世界のOLED市場でかなりのシェアを占めており、多額の投資をすることなく即座に変化に対応できる最適な戦略的立場にあります。

LGとサムスンは現在、OLEDディスプレイ関連の世界売上高の74.2%を占めています。韓国企業のテレビディスプレイ売上高は昨年、世界売上高の96.1%を占めており、新たな戦略により、両社はこの分野での基盤強化を図ることができるでしょう。