YouTubeが年齢確認にAIを導入したことで、視聴者は個人情報の漏洩を懸念している。

Varietyによると、 YouTubeは若いユーザーの保護を強化するために、年齢を予測できる技術を米国でテストしている。

AIシステムがユーザーが18歳未満である可能性が高いと判断した場合、Google傘下のプラットフォームは追加の制限とセキュリティ対策を発動します。AIの年齢判定が誤っていると思われる場合は、ユーザーは身分証明書、自撮り写真、またはクレジットカードで年齢を再確認することができます。

AIを活用したYouTubeの年齢認証

YouTubeの青少年向け製品担当シニアディレクターのジェームズ・ベザー氏は、このAIはまず米国の少数のユーザーを対象に導入され、「10代の若者が年齢相応に扱われるようにする」と述べた。

同氏は、この技術は生年月日情報だけに頼るのではなく、実年齢を推測し、適切な体験と保護を提供するのに役立つと述べた。

AIモデルは、 動画視聴行動やアカウント年齢など、様々なシグナルに基づいています。ユーザーが18歳未満と判断された場合、通知が届き、10代向けアカウント向けの標準的な保護機能が自動的に適用されます。

これらの「保護」（18 歳未満であると宣言したユーザーに適用）には、次のようなものが含まれます。パーソナライズされていない広告（ユーザーの個人情報を使用しない広告）のみを表示すること。

休憩や就寝時間のリマインダーなどの「デジタルウェルネス」ツールをデフォルトで有効にし、動画をアップロードしたり公開コメントを投稿する際にプライバシー警告を表示し、「繰り返し視聴すると問題が生じる可能性がある」コンテンツを含む動画のおすすめを減らし、年齢制限が 18 歳以上（YouTube が決定、またはユーザーによって確認）の動画へのアクセスをブロックします。

一部のユーザーは懸念している

CNNは、多くのYouTubeユーザーが、AIがユーザーを10代の若者と誤認した場合、YouTubeの成人向けバージョンを使い続けるためにクレジットカード、身分証明書、または自撮り写真（つまり生体認証データ）を提供しなければならない可能性があることに憤慨していると報じました。一部のユーザーは、XやRedditでハッシュタグ「#boycottyoutube」を付けて不満を共有しました。

「控訴手続き中にデリケートな個人情報を提供しなければならないことに不安を感じるのは全く理解できる」と非営利団体電子プライバシー情報センターの弁護士スザンヌ・バーンスタイン氏は述べた。

YouTubeの広報担当者はCNNに対し、親会社のGoogleは「ユーザーのデータを脅威から守るために世界最先端のセキュリティ技術を使用しており、ユーザーはデータの削除を含めプライバシー設定をカスタマイズできる」と語った。