専門家は、米国経済は2023年に平均2％、2024年に0.9％成長すると予測している。（出典：Twitter）

2023年8月11日から16日にかけて実施されたブルームバーグの調査によると、経済学者は来年の米国経済成長の予想を引き上げたが、連邦準備制度理事会はより長期間にわたり高金利を維持すると考えている。

調査対象となったエコノミストらは、米国の国内総生産（GDP）が2023年第3四半期に1.8％増加すると予想している。これは、2023年7月に示された0.5％増のほぼ4倍にあたる。

専門家らはまた、経済は以前の予測のように縮小するのではなく、第４四半期も成長を続けると予測している。

米国のGDPの約66％を占める消費者支出は着実に成長を続けており、経済の原動力となっているとみられている。経済学者たちは、米国は労働市場に大きなダメージを与えることなくインフレが鈍化し景気後退を回避できるとますます楽観視している。

今後数カ月間、アメリカ人はローンの支払いや金利の上昇に直面することになるが、力強い雇用市場が引き続き支出を押し上げると予想される。

ドイツ銀行のシニアエコノミスト、ブレット・ライアン氏は、米国の消費者は今後数カ月で逆風に直面するだろうが、今年前半の紛れもない回復力と、第３四半期の好調なスタートにより、経済が景気後退に陥るのを回避できる可能性が高まったと述べた。

専門家は、米国経済が2023年に平均2％、2024年に0.9％成長すると予測しており、いずれも2020年7月の予測を上回っている。

経済学者らはまた、2023年の世界経済は当初の予想よりも成長すると予想しており、国際通貨基金（IMF）と世界銀行（WB）のより楽観的な予測を反映している。

一方、調査結果は、FRBがより長期間にわたり高金利を維持し続けることを示唆している。経済学者たちはFRBが引き続き金利を引き上げるとは予想していないが、米中央銀行が以前の予想より3カ月遅れの2024年第2四半期より前に金利を引き下げるとも予想していない。

最近のデフレ傾向は今後も続くと予想される。変動の激しい食品とエネルギー価格を除けば、コア個人消費支出（PCE）価格指数は年末にかけてより急速に冷え込むと経済学者は予想している。

同時に、2024年末までの失業率の低下と雇用情勢のより明るい見通しが、米国経済の「ソフトランディング」を支え続けるだろう。