この戦争では、米海軍の任務と、無数のドローン、ミサイル、その他の兵器を保有する集団が対峙することになる。

11月以来、フーシ派によるほぼ毎日の攻撃では50隻以上の船舶が明確に標的とされ、紅海水路を通る船舶の輸送量は急減している。

フーシ派は、攻撃はガザでの紛争を止め、パレスチナ人を支援することが目的だと主張した。すべての兆候は、アメリカの船員、同盟国、そしてその商船をより大きな危険にさらす紛争の激化を示している。

「我々の行動がいかに深刻で、艦船がいかに脅威にさらされ続けているかを人々は本当に理解していないと思う」とエリック・ブロンバーグ司令官はUSSラブーン艦上で語った。

行動に移す時間はわずか数秒

アーレイ・バーク級駆逐艦の乗組員には、フーシ派のミサイル発射を確認し、他の艦船と通信し、音速に近い速度または超音速で飛来するミサイルの集中砲火を浴びせるのに数秒しかかからないこともある。

「これは毎日の仕事であり、我々の艦船の中には7か月以上もここにいてこれを行っているものもある」と、ミサイル駆逐艦を監督するデビッド・ロウ艦長は語った。

ほぼ毎日、フーシ派は紅海、アデン湾、そしてアフリカとアラビア半島を隔てる水路を繋ぐ狭いバブ・エル・マンデブ海峡でミサイルやドローン、あるいはその他の攻撃を行っている。フーシ派の攻撃には、商船や軍艦への直接攻撃が含まれている。

「これは第二次世界大戦以来、米海軍が経験した最も長い戦闘だ」と、元米海軍潜水艦乗組員でハドソン研究所の上級研究員であるブライアン・クラーク氏は語った。 「今後、フーシ派は米国が必ずしも阻止できないタイプの攻撃を実行する可能性が高く、そうなると大きな被害が出るだろう。」

海と空の危険

米海軍の駆逐艦ドワイト・D・アイゼンハワーは主に長距離で活動しているようだが、ラブーンのような駆逐艦は週6日をイエメン近海またはその沖で活動している。米海軍によれば、これらは「武器交戦地域」である。

中東の海上での戦闘は依然として危険を伴い、それは米海軍も十分に承知している。 1987年、イラン・イラク紛争中、ペルシャ湾を巡回中の駆逐艦「USSスターク」にイラクの戦闘機がミサイルを発射し、水兵37人が死亡、艦は沈没寸前となった。

また、2000年にイエメンの港湾都市アデンで給油中にアルカイダの自爆攻撃艇の攻撃を受け、乗員17人が死亡したUSSコール号もあった。

リスクは水面上にだけあるのではない。米軍主導の作戦では、イエメン国内のフーシ派拠点を狙った空爆を複数回実施しており、米軍によると、そこにはレーダー基地、発射施設、武器庫などの施設が含まれている。 5月30日の米国と英国による空爆で少なくとも16人が死亡した。

アイゼンハワー空軍機のすべてを統括したマービン・スコット大尉は、アイゼンハワーのパイロットは作戦期間中に350発以上の爆弾を投下し、標的に50発のミサイルを発射したと語った。一方、フーシ派は地対空ミサイルシステムで複数のMQ-9リーパー無人機を撃墜した模様だ。

ゴック・アン（AP通信による）