世界の金価格が急騰し、史上最高値に向かっている

8月限の金先物は、一晩で1オンスあたり2,487.40ドルの高値を付けた。ペッパーストーンの調査責任者、クリス・ウェストン氏は火曜日遅くのメモで、金のファンダメンタルズは明らかに変化したと述べた。

この専門家によれば、2,500ドル/オンスが将来的にこの貴金属の次の試金石となり、その後に2,600ドル/オンスが潜在的な目標となるという。

先週、市場で9月の米連邦準備制度理事会（FRB）による利下げ期待が高まり始めたことで、金価格は上昇の兆しを見せました。CMEのFedWatchツールによると、市場は9月の会合で98%の確率で利下げが行われると見ています。

「市場は、FRBが9月から金融緩和サイクルを開始すると強く信じています。FRBの利下げ期待が高まる中、金は堅調な値動きを維持しています」とウェストン氏はメモの中で述べています。

「トレーダーは、過去4回のFRBの金融緩和サイクルのうち3回において、金が約6ヶ月後に急騰したことを目の当たりにしている。これは、一部の人々が金価格上昇の可能性に強気になるには十分な材料だ」と彼は述べた。

ウェストン氏は、金利低下への期待に加え、共和党が党大会での点呼投票によりドナルド・トランプ前米大統領を2024年大統領候補として正式に指名したことで、金が安全資産として再び注目を集めていると述べた。

キトコ・メタルズのシニア市場アナリスト、ジム・ワイコフ氏によれば、米連邦準備制度理事会（FRB）が今秋に金利を引き下げるだろうという市場の期待が高まっており、金価格が上昇しているという。

ワールドゴールドカウンシル（WGC）のジョー・カバトーニ氏は、金融政策要因、特にFRBなどの中央銀行による金利引き下げが長期的に金価格に影響を与える主な要因であるとコメントした。

カバトーニ氏は、FRBが金利の引き下げを開始すれば、これが西側諸国の投資家を金市場に呼び戻す主な原動力となるだろうと予測している。

昨夜のニュースでは、ユーロ圏の消費者物価指数が6月に前月比0.2%上昇、前年比2.5%上昇したと報じられました。これらの数字は市場予想と一致しており、ユーロ圏のインフレが緩和していることを示しました。

本日の主要海外市場では、米ドル指数が急落しました。7月18日午前1時30分（ベトナム時間）時点の米ドル指数（主要6通貨に対する米ドルの変動を表す指標）は103.447ポイント（0.49%下落）でした。

NYMEX原油価格は小幅上昇し、1バレルあたり81.00ドル前後で取引されました。指標となる10年米国債利回りは現在4.175%です。