欧州中央銀行(ECB)は6月15日に政策金利を0.25%引き上げ、インフレとの戦いはまだ終わっていないと警告し、7月にも再度金利を引き上げると表明した。
ECBの最新の利上げは、前日に利上げを一時停止すると決定した米連邦準備制度理事会と対照的だ。
ECBはインフレ対策として、2022年7月(FRBが利上げを開始してから4か月後)以来、8回連続で金利を引き上げてきた。この最新の措置により、ユーロ圏の基準貸出金利は3.5%となり、2001年5月以来の高水準となった。
クリスティーヌ・ラガルドECB総裁は決定後の記者会見で、「ECBの主要金利は、インフレ率を2%の中期目標に時間内に復帰させるのに十分な水準に引き下げられ、必要な限りその水準に維持される」と述べた。
欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、6月15日にドイツのフランクフルトで行われた政策理事会の金融政策決定会合後に記者会見を行った。写真:ロイター
ラガルド氏は「一時停止は考えていない」と主張した。 「インフレ期待に大きな変化がない限り、7月27日の次回会合で中央銀行が再び金利を引き上げることは非常に可能性が高い」と彼女は付け加えた。
ロイターが調査したエコノミストらは、ECBが7月に金利を0.25%引き上げ、その後年内は引き上げを控えると予想している。
ユーロ圏のインフレ率は現在6.1%で、2022年10月の過去最高の10.6%からは低下しているが、それでも中央銀行の目標を大きく上回っている。
同銀行は、インフレ率は「長期間にわたり高すぎる水準にとどまる」と予想されており、2025年までに2%の目標値に戻ることはないだろうとの警告を繰り返した。
グエン・トゥエット(フィナンシャル・タイムズ、ロイター、ニューヨーク・タイムズによる)
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