人間開発、人口、教育指標を分析する独立機関「世界人口レビュー」の2025年最新報告書によると、カンボジアは調査対象となった203の国と地域のうち120位にランクされ、同国の教育システムが大きな課題に直面していることが示された。

このリストによれば、東南アジア地域ではシンガポールが教育においてトップの地位にあり、続いてブルネイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ラオス、タイ、ミャンマー、そして最後にカンボジアとなっている。

しかし、カンボジアの教育も高く評価されており、2020年に収集された調査データによると、識字率は最大84％に達し、そのうち15歳以上の年齢層の識字率は約88％で、2008年の77％以上と比較して大幅に増加しています。

クメール・タイムズ紙は、カンボジア教育・青年・スポーツ省のクオン・ビチェカ報道官の発言を引用し、同省は世界人口レビューのランキング結果、特に使用された評価方法とデータソースをより詳細に検討すると述べた。

カンボジアの教育専門家、クアック・メングリー博士は、数年前と比べてカンボジアの教育は大幅に向上したと述べた。しかし、他の国の現在の一般的な状況と比較すると、教育分野の近代化とハイテクの応用に対する投資不足により、カンボジアの教育の質の向上率は鈍化の兆候を示しています。

メングリー博士は、カンボジアが教育で他国に遅れをとらないよう、人工知能（AI）の応用とSTEM（科学、技術、工学、数学）教育への投資を強化する必要があると強調した。

特に、この専門家は、9～10歳未満の生徒にクメール語の読み書き能力を身につけさせ、基礎的かつ総合的な知識を把握する能力を身につけさせ、社会的な成果に基づいてあまりに早く英語学習にとらわれてしまうことを避けることを優先すべきだという見解を表明した。

先月、フン・マネト首相はカンボジア教育・青年・スポーツ省に対し、学校教育活動の改革を緊急に強化し、新たな世界情勢における国家開発目標の変化に見合った近代的な教育システムを構築するよう指示した。