BRICSおよびBRICS++首脳会議は10月22日から24日までロシアのカザンで開催される。 （出典：tvbrics.com）

BRICS首脳会議の最新情報として、ロシア大統領補佐官ユーリー・ウシャコフ氏によると、カザンで開催されるイベントへの招待状は38か国に送られ、これまでに少なくとも32か国が参加に同意し、そのうち24か国が最高レベルでの出席を表明している。

ロシアは現BRICS議長国として、西側諸国からの政治的圧力に対抗するため、加盟国に対し、国際通貨基金（IMF）と世界銀行（WB）に代わる手段を開発するよう求めた。

ロイター通信の報道によると、ロシアのアントニ・シルアノフ財務大臣は最近モスクワでBRICS諸国の財務・中央銀行のトップらと会談し、世界の金融システムが西側諸国に支配されている問題を浮き彫りにし、世界経済の37％を占めるこの圏が新たな選択肢を作り出す時が来たと強調した。

「IMFと世界銀行は役割を果たしていない。BRICS諸国の利益のために活動していない」とシルアノフ氏は述べた。

「ブレトンウッズ体制に似た新たな条件、あるいは新たな制度を、我々のコミュニティの枠組み、BRICSの枠組みの中で形成する必要がある」とロシアのアントニ・シルアノフ財務大臣はこの問題を提起した。

ロシアのドルとユーロの外貨準備高が西側諸国の制裁により凍結される中、新たな機関設立の動きが活発化している。これらの制裁はロシアの金融システムを著しく阻害し、同国を国際資本市場から遮断した。この間、モスクワではBRICS加盟国を含む貿易相手国との国際取引に遅延が発生しているが、これはこれらの国の銀行も西側諸国の規制当局による懲罰的措置を恐れているためである。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、BRICS同盟国との新たな国際的枠組みの構築を「公に」呼びかけた。

TAASによると、プーチン大統領はトルクメニスタンのセルダル・ベルディムハメドフ大統領に対し、モスクワは新たな世界秩序の構築について対話する用意があると伝え、カザンで開催される次回の首脳会談にベルディムハメドフ大統領を招待した。

プーチン大統領は、トルクメニスタンへの実務訪問で10月11日に首都アシガバートに到着し、国際フォーラム「時代と文明のつながり ― 平和と発展の基盤」で演説し、「富がより公平に再分配され、各国の意見が考慮される新たな世界秩序の必要性」を強調した。

クレムリンが公開したビデオによると、彼はモスクワがロシアの友人やパートナーと共に新たな世界秩序を構築したいと改めて強調した。

したがって、ロシアのトップは、「モスクワは、台頭しつつある多極世界における相互作用のパラメータについて可能な限り幅広い国際的議論を支持し、独立国家共同体（CIS）、ユーラシア経済連合（EAEU）、上海協力機構（SCO）、BRICSを含むすべての友人、パートナー、志を同じくする人々と新しい世界秩序の構築に関する問題を議論する用意がある」と明確に述べた。

プーチン大統領は「この精神に基づき、我々は10月22日から24日にカザンで開催されるBRICSおよびBRICS++首脳会議に向けて準備を進めている」と述べた。

ロシア大統領補佐官のユーリ・ウシャコフ氏は、会議にはアフリカ、ラテンアメリカ、中東、東南アジアの有力な地域組織の現職大統領が招待されていると付け加えた。 「カザンでのBRICSサミットへの高いレベルの参加と幅広い地理的代表は、国際舞台におけるBRICSの重要性と役割を反映しており、独立した自律的な外交政策を追求する国々のBRICS加盟への関心が高まっていることを浮き彫りにしている」とウシャコフ氏は付け加えた。

「BRICSは多極化の原型であり、主権と相互尊重の原則に基づき南半球と東半球を結びつける構造であると考えています。これは極めて論理的かつ自然な流れです。なぜなら、BRICSはより民主的で公平な世界秩序への架け橋を、一歩一歩着実に築き上げているからです」とユーリー・ウシャコフ氏は述べた。

統計によれば、BRICSの正式加盟国は現在、世界の陸地面積の30％以上、世界の人口の45％、石油総生産量の40％以上、世界の輸出量の約4分の1を占めている。 「予測によれば、2028年までに購買力平価でBRICS加盟国のGDPは世界のGDPの約37％を占める一方、G7のシェアは27％、あるいはそれ以下まで低下する可能性がある」とウシャコフ氏は強調した。

ロシア大統領補佐官はまた、BRICS諸国間で自国通貨による決済を拡大する取り組みが継続しており、このプロセスを促進するための特別なインフラを構築中であると述べた。