ロイター通信はウクライナの捜査官らの発言を引用し、オレシュニクミサイルのような強力な兵器が紛争で使用されたのは今回が初めてだと伝えた。 11月21日のドニプロ市への攻撃後、ウクライナ軍が残っていたミサイルの破片を特定するのに数日かかった。

安全保障上の理由から、ウクライナ軍はミサイルの残骸が回収された正確な場所を公表していない。

最初の画像から、オレシュニク弾頭の残された破片のほとんどは黒く焼け焦げ、現場近くの兵器鑑定施設に集められたことがわかった。

ウクライナの専門家は現在、オレシュニクミサイルの残骸を調査し、この兵器の攻撃能力と運用をより深く理解しようとしている。

11月22日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、同国がオレシュニク（ヘイゼル）と呼ばれる極超音速弾頭を搭載した弾道ミサイルを使用して、ドニプロ市のウクライナ軍の標的を攻撃したと述べた。

ロシアの指導者はまた、このミサイルモデルは西側諸国の既存の防空システムでは迎撃できないと強調した。

ウクライナによれば、オレシュニクミサイルの飛行速度は最大時速13,000キロメートル、攻撃範囲は約5,500キロメートルである。

ウクライナの兵器専門家2人は、オレシュニクはほとんどの大陸間弾道ミサイルと同様に再突入体弾頭を使用していると述べた。しかし、ロシアの新たなミサイルラインの威力についての正確な評価は拒否した。

「これらは暫定的な結論であり、より具体的な結論を導き出すには時間とミサイル残骸の慎重な調査が必要だ」とウクライナの専門家２人のうちの１人は述べた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、この攻撃を深刻なエスカレーションと呼び、キエフの同盟国に対応するよう求めた。ウクライナは当初、この兵器は大陸間弾道ミサイルのようだと述べていた。

クレムリンはその後、キエフが米国と英国製のミサイルでロシアを攻撃したことへの報復として、ドニプロにあるウクライナの軍事目標に向けて新型中距離弾道ミサイルを発射したと発表した。

米国防総省は、オレシュニクミサイルの設計はRS-26ルベジ大陸間弾道ミサイル（ICBM）に基づいていると述べた。同時に、この新型ミサイルは実験的なミサイルであり、ロシアは少数のオレシュニクミサイルしか保有していない可能性があると考えられています。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、モスクワは今後もオレシュニクミサイルの実環境下での試験を継続するとし、同国軍は相当数のこの種の兵器を保有していると述べた。

ミサイルによる被害の程度を含め、21/11攻撃については多くのことがまだ不明のままである。ウクライナは、そうした情報がモスクワに利益をもたらすことを恐れて、軍事目標への被害をめったに公表していない。