テザー、ウルグアイでビットコインマイニングを展開

ビットコインマイニングは常に環境への影響について懸念されてきました。Tether社は、再生可能エネルギーを用いたビットコインマイニングの拡大を支援するため、ウルグアイで専門家を募集しています。

米国国際貿易局（ITA）によると、ウルグアイは再生可能エネルギー生産のリーダーとみなされており、電力の98%以上を主に風力と水力発電による再生可能エネルギーで賄っています。エネルギーインフラへの多額の投資により、ウルグアイは現代産業のニーズを満たすことができる強固な電力網を有しています。これは、テザー社がビットコインマイニング事業を開始するのに最適なプラットフォームとなるでしょう。

テザー社の最高技術責任者であるパオロ・アルドイノ氏は、「ビットコインとウルグアイの再生可能エネルギーの力を活用することで、テザー社は責任ある持続可能なビットコインマイニングをリードしています」と述べています。同社は、ビットコインネットワークのセキュリティと整合性を維持しながら、採掘されたビットコインすべてが最小限の「エコロジカル・フットプリント」を残すように努めているとアルドイノ氏は付け加えました。

Tetherは、財務管理戦略を変更し、利益の15%をビットコインの購入に充てる計画を発表しました。CoinGeckoのデータによると、TetherのUSDTは現在、流通量832億ドルを超え、USD Coin（USDC）やBinance USD（BUSD）などの競合を上回り、市場最大のステーブルコインとなっています。Tetherは、2023年第1四半期時点で約15億ドル相当のビットコインを保有していると報告しています。

ステーブルコインは、トレーダーが法定通貨に戻すことなく、異なる暗号通貨間での取引を行うために利用されます。流通している各USDTトークンは、Tetherの準備金を利用して、米ドルの価格に1:1の比率でペッグされています。

CNBCによると、テザーは規制当局や経済学者からUSDTトークンの裏付け資産について疑問視され、度々問題に直面している。テザーはこれまで、資産の大部分をコマーシャルペーパー（商業手形）で保有していた。2022年には、保有していたコマーシャルペーパーをすべて米国財務省証券に切り替えた。