旅客潜水艦が行方不明のタイタニック号の残骸を調査

オーシャンゲート・エクスペディションズは6月19日の短い声明で、乗船者を救出するために「あらゆる選択肢を動員している」と述べた。

ボストン沿岸警備隊（米国）の広報担当者はガーディアン紙に対し、「5人を乗せた小型潜水艦がタイタニック号の残骸の近くで行方不明になった」と確認した。

米国沿岸警備隊はコメント要請にすぐには応じなかった。メディアはこれに先立ち、米国沿岸警備隊が捜索救助活動を開始したと報じていた。

オーシャンゲートは声明で、「潜水艇との連絡を再開するための取り組みにおいて、多くの政府機関や企業から多大な支援をいただいたことに、非常に感謝している」と述べた。

オーシャンゲート社は現在、2023年に5回目のタイタニック号「ミッション」を実施しており、同社のウェブサイトによると、先週から6月22日に終了する予定だ。タイタニック号の残骸を見学するには、乗客は5人乗りの潜水艇「タイタン」に乗り込むことになる。

ガーディアン紙のスクリーンショット

オーシャンゲートのウェブサイトによると、この探検は1人当たり25万ドルかかり、ニューファンドランド・ラブラドール州（カナダ）の州都セントジョンズを出発し、大西洋を約643キロ航海してタイタニック号の沈没現場に辿り着く。

タイタニック号は1912年4月14日、サウサンプトン（イギリス）からニューヨーク（アメリカ）へ向かう途中、氷山に衝突して約2時間40分後に沈没し、1,503人が死亡し、20世紀で最も有名な海難事故となった。