ウクライナへの軍事支援を継続できるかどうか米国に疑問が広がる中、ボレル氏は3月14日、米国で記者団に対し、米国の政策立案者らへのメッセージは「必要なことは何でも迅速に行う必要がある」だと述べた。
「今後数カ月は決定的となるだろう。多くのアナリストがロシアによる大規模な攻勢を今夏に予想しており、ウクライナは(11月の)次期米大統領選の結果まで待つことはできない」とボレル氏は述べたとロイター通信は伝えた。
ボレル氏は3月13日にワシントンDCで米国の外交当局者らと会談した。
「それは我々にも当てはまる。我々は加速しなければならない。支援を拡大し、より多くのことを、より迅速に行わなければならない。だからこそ我々は防衛産業の能力を強化している。そしてそれは米国にも当てはまる」と、EUのトップ外交官はウクライナ支援に向けた欧州の取り組みについて述べた。
一方、フランスのマクロン大統領は、ロシアとウクライナの紛争が3年目に入ったことで欧州の安全保障が危険にさらされていると述べ、同盟国に対しキエフへの支援に制限を設けるべきではないと警告した。
米国、ウクライナへの援助をさらに3億ドル「削減」
ウクライナが失敗した攻撃を阻止しようと苦戦する中、マクロン大統領は先月、フランスは西側諸国の軍がウクライナに派遣される可能性を排除しないと発言し、フランスの同盟国の一部を混乱させた。
3月14日に公開されたフランスのテレビ局とのインタビューで、マクロン氏は自身の発言についてさらに説明した。同指導者によれば、ウクライナへの部隊派遣は今のところ議題に上がっていないが、戦闘が拡大した場合に備えて欧州は「あらゆる選択肢」を残しておかなければならないという。
3月14日に放送されたフランスのテレビ局とのインタビューに答えるマクロン氏。
AFP通信によると、マクロン大統領はTF1とフランス2のテレビ局とのインタビューで、「ロシアがこの戦争に勝てば、欧州の威信は失われるだろう。もし我々が弱腰になること、今日我々が対応しないことを決断するなら、我々は敗北を選ぶことになる。そして私はそれを望んでいない」と述べた。
マクロン氏はインタビューでロシアをフランスの「ライバル」と呼んだが、「敵」という言葉は使わなかった。同氏は「状況が悪化すれば、ロシアの勝利を阻止する準備はできている」としながらも、フランスは現在の戦争で「決して攻撃を仕掛けることはない」と述べた。
プーチン大統領は西側諸国に対し、ロシアは核戦争の準備ができていると警告した。
マクロン大統領はインタビュー後の声明で、ロシアがウクライナ戦争に勝利したとしても領土拡大の野心を放棄することはなく、モルドバ、ルーマニア、ポーランドなどの近隣諸国に脅威を与えるだろうと述べた。
「ロシアは拡張主義国家となり、そこで止まることはないのは明らかだ。もし我々がウクライナを見捨て、ウクライナにこの戦争で負けさせれば、ロシアは間違いなくモルドバ、ルーマニア、ポーランドを脅かすだろう」とフランス大統領はX(旧ツイッター)に書いた。
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