ネタニヤフ首相の事務所はコメントの要請に応じなかった。報道では、議会委員会の非公開会議で複数の匿名の情報源が語った内容が引用されている。

この計画は元陸軍司令官によって提出され、過去1ヶ月にわたってイスラエル国会議員数名によって回覧されたもので、パレスチナ民間人にガザ北部からの退避を要請し、その後ガザを封鎖された戦闘地域と宣言する可能性があることを示唆している。

同地域にまだ残っているハマスのメンバー約5,000人は、降伏するまで包囲されることになるだろう。陸軍ラジオは、ネタニヤフ首相がイスラエル議会の国防・外交委員会の議員らに対し、この計画は検討中であると語ったと報じた。

国営放送カンはネタニヤフ首相の発言として、この草案は「適切」であり、「これは検討されている計画の一つだが、ほかにも計画はある」と述べたと伝えた。

イスラエルは、ガザ地区におけるハマスに対するほぼ1年にわたる軍事作戦から生じた人道危機をめぐり、国際社会から激しい批判に直面している。

ガザ地区の住民の多くは避難を余儀なくされた。国連の推計によると、ガザ地区の人口の約半数にあたる約100万人が、領土の15％未満を占め、インフラや必須サービスが著しく不足している人道支援指定地域に押し込められている。

国連はまた、人口30万～50万人のガザ北部への人道支援のアクセスが特に困難であると述べた。

ガザでの戦争は、2023年10月7日にハマスの武装勢力がイスラエルを攻撃し、1,200人が死亡、250人が人質に取られた後に勃発した。

イスラエルの対応により41,000人以上のパレスチナ人が殺害された。ガザ保健省は、死者のほとんどが民間人であることを確認した。

イスラエル軍兵士346人がガザで殺害され、同軍は殺害されたパレスチナ人の少なくとも3分の1はハマスの武装勢力だったと主張している。

グエン・クアン・ミン（ロイター通信による）