経済協力開発機構(OECD)は、保護主義が貿易回復を妨げなければ、世界経済は今後2年間は着実に成長すると予測している。
OECDは12月4日に発表した最新の経済見通し報告書で、世界経済が今年は3.2%、2025年と2026年には3.3%成長すると予測した。
来年の成長率は、OECDが9月に発表した前回の報告書よりわずかに上昇している。前回の報告書では、世界経済は今年と2025年に3.2%拡大すると予測していた。同組織が12月4日に発表した報告書では、昨年世界貿易が減速した後、貿易は回復しつつあり、輸入制限措置にもかかわらず、来年の貿易量は3.6%の伸びが見込まれるとしている。
シンガポールのPSA国際ターミナル
OECDの報告書は「貿易摩擦の高まりと保護主義への動きは、サプライチェーンを混乱させ、消費者物価を上昇させ、成長に悪影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。
ドナルド・トランプ次期米大統領が多くの主要貿易相手国に対する関税を引き上げる意向を公に表明したことで、世界貿易の見通しは不透明になっている。米国だけを見ると、OECDは、安定した雇用市場と支出の減少により、米国の成長率は今年の2.8%から2025年には2.4%、2026年には2.1%に鈍化すると予測している。
世界第2位の経済大国である中国の成長率は、2024年の4.9%から2025年には4.7%、2026年には4.4%へと鈍化すると予想されている。OECDは、北京の緩和的な金融・財政政策にもかかわらず、消費者は経済の不確実性に備えて貯蓄する傾向にあると指摘した。
一方、ユーロ圏では、中央銀行の金融緩和策が投資に恩恵をもたらし、消費者支出が押し上げられることで、域内の成長率は今年の0.8%から2025年には1.3%、2026年には1.5%に上昇すると予想されている。同時期に英国の成長率は0.9%から1.7%に上昇した後、1.3%に鈍化すると予測されている。
OECDは、インフレ率が低下するにつれ、世界の主要中央銀行のほとんどが慎重に金融政策を段階的に緩和するだろうと述べた。さらに、公的支出が圧迫される中、政府は公的債務に対処するために断固たる措置を取ることも求められている。
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出典: https://thanhnien.vn/oecd-nang-trien-vong-tang-truong-kinh-te-canh-bao-ve-chu-nghia-bao-ho-185241204211012295.htm
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