アイスランドの漁村に向けて火山が溶岩を噴出

当局によると、漁村は避難しており、危険はないという。モルグンブラディッド紙が中継した映像によると、地中の割れ目から噴き出す溶岩と煙がグリンダヴィークの町まで達したという。

アイスランドのグドニ・ヨハネソン大統領はソーシャルメディアサイトXで、「インフラが脅かされる可能性はあるものの、人命の危険はない」と述べた。

当局によると、噴火は日曜日早朝、グリンダヴィークの町の北で始まった。同町では数時間前に昨年11月以来2度目の避難が行われたばかりだった。

当局はここ数週間、首都レイキャビクの南西約40キロにあるグリンダヴィークへの溶岩の到達を阻止しようと土と岩で防壁を築いてきたが、今回の噴火でその防壁が突破された。

これはアイスランド南西部のレイキャネス半島で1か月以内に起きた2度目の火山噴火であり、2021年以降では5度目となる。

先月、12月18日にスヴァルツェンギ火山群で始まった噴火により、グリンダヴィークの住民4,000人が1か月前に完全避難を余儀なくされ、人気の観光地ブルーラグーンも閉鎖された。

アイスランドには30以上の活火山があり、この北欧の島国は火山観光の最高の目的地となっており、毎年何千人ものスリルを求める人々を魅了しています。

2010年、アイスランド南部のエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火による火山灰雲がヨーロッパの大部分を覆い、約10万便の航空便が欠航となり、数百人のアイスランド人が避難を余儀なくされた。

エイヤフィヤトラヨークトル火山とは異なり、レイキャネス火山系は氷河の下に閉じ込められていないため、同様の火山灰雲が発生することはないと予想されている。

フイ・ホアン（ロイター通信による）