ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの国々に国連安全保障理事会の常任理事国としての地位を与えることを支持している。 （出典：AFP）

ラブロフ外相によれば、世界最大の多国間組織の安全保障理事会には発展途上国の代表が足りないという。

「我々はアフリカの願望に応え、尊重する必要がある」とラブロフ外相は強調した。

ラブロフ外相は、ロシアはドイツと日本ではなくアジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国に国連安全保障理事会の常任理事国としての地位を与えることを支持すると述べた。

ロシア外相によれば、NATOや欧州連合（EU）、あるいは日本のような西側同盟国を安全保障理事会の理事国に加えることは「不正義を強め、深めるだけだ」という。

ラブロフ外相はまた、「ベルリンと東京が海の向こうの『大国』と異なる意見を言う国際問題は存在しない」と指摘した。

以前、北京で開催された2022年世界平和フォーラムで、元駐中国ロシア大使のアンドレイ・デニソフ氏もドイツと日本の国連安全保障理事会常任理事国入りに反対し、「両国を受け入れることに何の価値も見出せない」と発言した。

「ロシアは、コンセンサス原則に基づき国連安全保障理事会を拡大することを呼びかけています。このプロセスには、アフリカ、アジア、ラテンアメリカ諸国の参加割合を比例的に増加させることが必要であり、そうすることで安全保障理事会はより民主的な組織となり、世界の人々の願いに応えるものとなるでしょう」とデニソフ氏は強調した。

2005年、ドイツ、日本、インド、ブラジルのG4グループは安全保障理事会の拡大を提案した。しかし、多くの議論を経ても、この提案は安保理の一部常任理事国の反対によりまだ実施されていない。