11月25日、ホワイトハウスは、ウクライナがロシア領土を攻撃するために米国から提供されたATACMSミサイルを使用することを許可したと公式に確認した。これまで多くの国際当局者やメディアがこの姿勢の変化を報じてきたが、ジョー・バイデン米大統領の政権が沈黙を破ったのは今になってからである。

RTによると、先週、ウクライナはロシアのブリャンスク州に向けてATACMSミサイルの集中砲火を発射したと報じられている。

「彼らは必要に応じてATACMSを自衛に使用できる。我々はガイダンスを変更し、クルスクとその周辺の特定の種類の標的を攻撃するためにATACMSを使用できると伝えた」と、ホワイトハウス国家安全保障会議（NSC）のジョン・カービー報道官は11月25日に述べた。

ワシントンの変化は、バイデン氏が大統領職を退任し、ドナルド・トランプ氏が再選される中で起こった。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9月、ウクライナによる長距離兵器の使用は紛争の性質を変え、NATOを直接の当事者にするだろうと述べた。同氏は、ウクライナはNATO軍の介入なしに英国から供給されたATACMSやストームシャドウ巡航ミサイルなどの兵器を使用することはできないと述べた。

先週、ロシアは上記の展開を受けて初めてオレシュニク極超音速弾道ミサイルをウクライナ領内に発射した。プーチン大統領はこれを新兵器の実戦試験と呼び、状況に応じて演習は継続されると述べた。

ブルームバーグによると、英国政府は先週、ウクライナがストームシャドウを使ってロシア領を攻撃することを許可し、最初の攻撃はブリャンスクでのATACMS発射の翌日に実行されたという。

英国と米国は、この姿勢の変化は、ロシアと共にウクライナと戦うために北朝鮮軍が派遣されたことに対する反応だと説明した。ロシアと北朝鮮は今のところ、北朝鮮兵士の関与についてコメントしていない。

DWによると、フランスのジャン＝ノエル・バロ外相も11月24日、ウクライナが合理的な自衛の目的でロシア領内でフランスの長距離ミサイルを使用する可能性があると確認した。フランスはウクライナにSCALPミサイル（ストームシャドウの別名）を供給した。ストームシャドウ/SCALPミサイルの射程は250km、ATACMSは300kmです。