「アントニー・ブリンケン国務長官は中国訪問中に、世界の二大経済大国間の緊張を管理するために外交的道を追求するという米国の政策を説明するだろう」と、ホワイトハウスのジェイク・サリバン国家安全保障問題担当大統領補佐官は6月16日の東京での記者会見で述べた。

「しかし、今回の訪問が中国との二国間関係に何らかの進展をもたらすとは期待していない」とサリバン氏は強調した。

米国国家安全保障問題担当大統領補佐官によれば、この時期のワシントンにとってより重要な外交イベントは来週のインドのナレンドラ・モディ首相の訪問だという。

米国はブリンケン氏が6月18〜19日に北京を訪問すると発表した。これは、2018年10月にマイク・ポンペオ氏が北京を訪問して以来、米国のトップ外交官による中国訪問としては初めてとなる。

中国外務省はブリンケン氏の訪問についてまだコメントしていない。

世界最大の二大経済大国間の関係は近年、台湾、貿易、その他多くの問題をめぐって緊張している。米当局者は、ブリンケン氏が緊張を緩和するために北京を訪問していると述べている。

ジョー・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は昨年11月、インドネシアのバリ島で会談し、ブリンケン氏の北京訪問を含め、緊張が制御不能に陥るのを防ぐため取り組むことで合意した。しかし、米国が中国の気球をスパイ装置だとして撃墜したことを受け、米国務長官は2月に突然この旅行をキャンセルした。

両国は最近、緊張を管理する措置を講じており、先月オーストリアでジェイク・サリバン国家安全保障問題担当大統領補佐官と中国の王毅外相が非公開で会談した。米国のブリンケン国務長官と中国の秦剛外相は6月14日に電話会談し、オープンなコミュニケーションチャンネルを維持し、緊張の高まりを避けることの重要性を強調した。

一方、米国は近年、インドとの関係強化に向けた取り組みを強化している。ワシントンはまた、この地域で中国に対抗するため、特に安全保障分野で、米国、日本、オーストラリアとともにクアッドグループにもっと積極的に参加するようインドに働きかけたいと考えている。

フエン・レ氏（ロイター通信による）