「怖がっている暇などありませんでした」と、台湾・台北市の産科病院の看護師アリーさんは、4月3日に起きたマグニチュード7.2の地震のさなか、同僚たちと新生児でいっぱいのベビーベッド数十台を抱えていたときのことを振り返った。
「赤ちゃんの安全は私たちの最優先事項です。夜勤の同僚たちも、私たちに交代したばかりで、着替えもせずに急いで戻ってきて手伝ってくれました」と看護師は付け加えた。
動画に映っていた別の看護師は、地震が起きたとき、あまり深く考えず、赤ちゃん全員の安全を確保するために可能な限り最速のスピードで行動しただけだと語った。 「あの状況では、どんな医療従事者でも同じように行動しただろうと思います」と彼女は語った。
4月3日に台湾で発生した大地震の際、新生児を守るために命を懸ける看護師たちのビデオ。(出典:台湾ニュース)
これに先立ち、台湾通信社は、地震発生時、台北市内の産科病院の産後ケア室で起きた、心臓が止まりそうになるような、しかし心温まる瞬間を捉えた監視カメラの映像を掲載した。
録画された映像には、部屋が激しく揺れた瞬間、何人かの看護師が危険を顧みず、慌てて部屋の中のベビーベッドを集め、しっかりと抱きしめて新生児の安全を確保しようとしている様子が映っている。
この動画は多くのネットユーザーを感動させ、彼らの勇気を称賛した。あるネットユーザーは「母親として、あの勇敢な行為を目の当たりにして涙が溢れました。小さな生き物たちを守ってくれてありがとう」とメッセージを残した。
「これは人間性とプロ意識の好例です。看護師は自分の命を顧みず、他人の命を大切にするのです」と別のコメント者がいた。
「この温かいエネルギーを皆さんに届けることができてとても嬉しいです」と、地震発生時に保育室に駆け込んだ病院の主任看護師エレインさんは語った。
エレインさんは、子どもたちが無事に成長し、地域社会にさらに多くの愛を広めることができるようになることを願っています。
4月3日の朝に発生したマグニチュード7.2の地震は、台湾で過去25年間で最大の地震となった。
台湾消防署の集計によると、5日午前11時50分(現地時間)現在、12人が死亡、1,106人が負傷、705人が閉じ込められ、16人が行方不明となっている。
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