Honorスマートフォンの画期的なバッテリー技術

企業は常に新しいソリューションを模索しているにもかかわらず、スマートフォンのバッテリー技術は20年前と変わらず、リチウムポリマーが主流となっています。しかし、Honorは初めて新しいタイプのバッテリーをスマートフォンに導入することで、この状況を打破しようとしています。

HonorのCEO、ジョージ・チャオ氏による約1年前のプレゼンテーションで明らかになった通り、新型シリコンカーボンバッテリー技術が、Honorの最高級スマートフォンである折りたたみ式スマートフォン「Magic V2」に正式に搭載されました。昨年9月に中国で初めて発売されたMagic V2は、ついに国際市場に正式に登場しました。新型バッテリー技術のおかげで、Magic V2は史上最薄の折りたたみ式スマートフォンとなり、発売から6ヶ月近くが経過しましたが、この座を揺るがす製品はまだありません。その優位性の一つは、新型バッテリーのコンパクトさと大容量化にあります。

では、この新しいバッテリーの特徴は何でしょうか？まず、構成にリチウムが含まれていません。次に、新しいバッテリーの理論的なグラムあたりの容量は、従来のグラファイトバッテリーの約10倍です。さらに、新しい技術により、スマートフォンは低電圧でも安定して確実に動作します（3.4V未満の電圧では、新しいバッテリーは従来のバッテリーの3倍のエネルギーを供給します。グラファイトシステムと比較すると、シリコンカーボンは240%多くのエネルギーを供給します）。

現時点での実際の容量増加は12.8%です。理論上の10倍ではありませんが、いずれにせよ、これによりバッテリー容量を維持（あるいは増加）しつつ、バッテリーサイズを大幅に縮小することが可能になります。Honor Magic V2がMagic Vsと同様の5,000mAhバッテリーを搭載しながら、より薄型化を実現しているのは、まさにこのためです。

一見すると、ケースが薄くなり、バッテリー容量がわずかに増加しただけのように見えますが、実際にはバッテリー技術の分野では長らく画期的な進歩が見られませんでした。Honorがそこで止まることなく、競合他社もバッテリー寿命の新たな競争に参入してくることを期待したいところです。