松野博一官房長官は、国民１人が中国に正式に拘束されたことを確認した。 （出典：共同通信）

松野博一官房長官によると、政府は今月初めに北京で日本人が拘束されたことを確認し、拘束されている日本人をできるだけ早く釈放するよう北京に働きかけるため、引き続き中国の関係機関と「さまざまなレベル」で協力していくと述べた。

逮捕された日本人は50代で、現在は日本の製薬会社アステラス製薬の社員であり、2023年3月から北京で中国当局に拘束されている。逮捕された男性は中国日本商工会議所の幹部だった。

この男が中国の防諜法や刑法にどう違反したかという具体的な詳細は明らかにされていない。中国は先月、この男性が刑事拘留中であると日本に通知しており、これは正式な逮捕に向けた一歩となる。

今回の逮捕は、日本が8月下旬に福島原子力発電所から放射性処理水を海に放出し始めて以来、中国と日本の間で緊張が高まる中で起きた。

7月1日、中国で改正された対スパイ法が施行され、スパイ活動の範囲が拡大された。国家安全保障の定義が依然として不明確であるため、この法律は外国人居住者や外国企業の間で懸念を引き起こしている。

中国の反スパイ法が2014年11月に初めて施行されて以来、アステラス製薬の社員を含む17人の日本人がスパイ活動に関連した容疑で拘束されている。日本政府によると、中国では依然として5人が拘束されている。