国連専門家によると、飢きんはガザ全域に広がっている。

ガザ地区の保健当局は、少なくとも33人の子供が栄養失調で死亡したと発表しており、そのほとんどはイスラエルの軍事作戦で大きな被害を受けた北部の地域に集中している。

5月初旬以来、戦闘はガザ南部に拡大し、イスラエルの制限により同地域への援助の流れが途絶えており、国連機関は援助を効果的に分配できていないと非難されている。

人権専門家11人からなる同グループは火曜日の声明で、5月下旬以降、ガザ地区中部のハーンユニス南部とデイル・アル・バラーで、13歳、9歳、6か月の子ども3人が栄養失調で死亡したと指摘した。

「ガザ中心部で医療を受けているにもかかわらず飢餓で死亡した子どもたちの事実から、飢餓がガザ北部から中部、南部に広がっていることは間違いない」と専門家らは述べた。

食糧権に関する特別報告者のマイケル・ファクリ氏は、イスラエルによる「パレスチナ人を飢えさせるための意図的で標的を絞ったキャンペーン」を非難した。

ジュネーブ駐在のイスラエル大使館は、この主張を「誤報」と断じた。「イスラエルはガザ地区全域における人道支援の提供において、一貫して調整と支援を強化してきた」と大使館は述べた。

国連によれば、ガザ地区全域で49万5000人以上、人口の5分の1以上に及ぶ人々が、最も深刻なレベルの食糧不安に直面している。

カオ・フォン（CNA、ロイター通信による）