駐ベトナム英国大使イアン・フルー氏(中央)と、英国有数の水産養殖産業研究大学であるスターリング大学の科学者たち - 写真:BEVN
ベトナム駐在英国大使館によると、このプロジェクトは英国のスターリング大学が実施し、同地域の水産業を脅かす汚染、疾病、気候変動といった課題に取り組むことを目指している。
この情報は、イアン・フルー駐ベトナム英国大使がスターリング大学水産養殖研究所を公式訪問した際に発表された。
会議でフルー氏は、学校の指導者や科学者らと、ベトナムにおける水産養殖研究の長期的協力について話し合った。
フルー氏によれば、スターリング大学の研究は、特にバサの病気の予防や薬剤耐性との闘いにおいて、数十年にわたってメコン川流域の人々の生活にプラスの影響を与えてきたという。
「英国政府からの資金提供は、AquaSoSプロジェクトの加速、気候変動の深刻化する課題に取り組むためのデジタルツールの開発、そしてベトナムがより持続可能で強靭な食料システムを構築するための支援に役立つだろう」と彼は述べた。
AquaSoS プロジェクトは、スターリング大学の水産養殖部門の責任者であるサイモン・マッケンジー教授が主導しています。
このプロジェクトは、衛星、センサー、研究所からのデータを活用し、政策立案者、科学者、漁業事業者が経済発展と環境保護のバランスをとることを支援するデジタルプラットフォームを構築する。
マッケンジー教授は、メコンデルタは水産物の生産量が多い地域だが、気候変動、水質汚染、疾病の影響を強く受けている地域でもあると述べた。
「こうした変化は生物多様性を減少させ、食料と水の安全保障を脅かしており、これは特にベトナムのような発展途上国にとって深刻な問題です。AquaSoSはこれらの課題への直接的な取り組みに貢献します」と彼は述べた。
これは英国政府が東南アジア諸国に持続可能な漁業の開発、気候変動への耐性強化、国民の食糧安全保障の確保を支援するために1,200万ポンドを投じた取り組みに基づく4つのプロジェクトのうちの1つである。
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