英国、インフレに関する好材料を受け取るも、根強い圧力は依然として解消せず

英国のインフレ率は鈍化の兆しを見せている。（出典：ゲッティイメージズ）

この数字はロイターが調査したエコノミスト予想の8.2%を下回った。

しかし、2023年6月のインフレデータはイングランド銀行（BoE）の7.9%という予想と一致した。

コアインフレ率（食品、エネルギー、アルコール、タバコ価格を除く）も、先月の31年ぶりの高水準である7.1％から6.9％に低下した。

アナリストは、コアインフレ率は短期的には横ばいになると予想している。サービス部門のインフレ率は、5月の31年ぶりの高水準である7.4%から7.2%に低下した。

キャピタル・エコノミクスのチーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は「これまでの利上げの影響が出るにつれ、コアインフレとサービス部門インフレは緩和するだろう」と述べた。

イングランド銀行は以前、過去1年間の金利急上昇に対して国内経済は今のところ良好な「回復力」を示していると述べていたが、この傾向の影響が完全に現れるまでには時間がかかるだろう。

イングランド銀行総裁アンドリュー・ベイリー氏は「英国経済と金融システムは今のところ金利リスクに対して耐性を維持している」と強調した。

キャピタル・エコノミクスは、まだ終わっていない「持続的な圧力」によりイングランド銀行は金利を若干引き上げるだろうが、5％から6％の範囲でピークを迎える可能性が高いと指摘した。