AerodyneとAWSが提携し、ドローンを活用して農業業界の課題解決に取り組む

マレーシアのスタートアップ企業であるDRONOSは、AWSとの包括的なパートナーシップに基づき、45カ国で通信、 農業、監視、物流、エネルギー業界向けのドローンソリューションを提供しています。DRONOSは、ドローンユーザーがドローンデータを活用、分析、理解し、運用の最適化、効率性の向上、そして地上作業員の安全確保のための空中点検を実施できるようにする包括的なドローンサービスプラットフォームです。

具体的には、Aerodyne は Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を使用して AWS 上にデータプロファイルを作成し、画像、衛星データ、農業データ、気象データなどのドローンデータを保存し、実用的なインサイトへと変換しました。機械学習 (ML) モデルの構築、トレーニング、デプロイをフルマネージドで提供する Amazon SageMaker を活用することで、同社は携帯電話基地局や農場における分析を自動化しました。

Aerodyneは、ドローン精密農業を通じて、農業業界が世界的な食料安全保障の課題に取り組むのを支援しています。AWSと共同で、DRONOSを搭載したAgrimorプラットフォームなどのソリューションを開発しました。このプラットフォームにより、農家や農業サービスプロバイダーは、播種、散布、作物分析、農業マッピングにドローンを活用でき、作物の収穫量を最大67%向上させることができます。

「AWSとの提携により、複数の業界にまたがる複雑な課題の解決能力、より多くの国への事業展開、そして世界のドローンコミュニティにおける足跡の深化が劇的に向上しました」と、Aerodyneの創業者兼CEOであるカマルル・A・ムハメド氏は述べています。「当社の急速な成長は、増大するユーザー需要に対応するためにAWSプラットフォーム上でワークロードを拡張することでのみ可能となりました。」

今後、Aerodyne は AWS の生成 AI 機能をテストし、企業がドローンの飛行をより適切に計画し、約 1 ペタバイトのドローンのデータを視覚化するのに役立つ大規模な言語モデルを構築する予定です。

AWS ASEAN担当バイスプレジデントのコナー・マクナマラ氏は次のように述べています。「 世界中のスタートアップ企業は、データドリブン企業への迅速かつコスト効率の高い変革を実現するためにAWSを活用しています。ドローンサービスは、最新のクラウドテクノロジーと生成型AIがいかに業界に革命をもたらすかを示す好例です。マレーシアに拠点を置くスタートアップ企業であるAerodyneは、AWSを活用して急速にグローバルに成長しており、世界中の顧客に革新的なドローンサービスを提供することで、地理空間データから得られる知見を有意義な成果へと変換する支援を行っています。AerodyneのDRONOSプラットフォームは、AIの変革力を通じて、食料安全保障などの複雑な問題の解決にも貢献しています。」